GRE攻略法

GREと聞くと,身がすくんでしまう人もいるのではないだろうか.TOEFLでやっと目標点数を取れたと思ったら,TOEFLよりはるかに難しいGRE試験が待ち受けている.特に,GREのVerbalの問題を見たら絶望する人も多いだろう.しかし米国大学院に学位留学するには避ける事が出来ない試験だ.以下,僕の持っているGREの情報を雑多ではあるが綴ってみようと思う.

ダウンロード

GREを受験する

まず試験を受けるには自分のGREアカウントを作成する必要がある.このETSのページからMY GRE Accountを作成できる.GREは予約しないと試験を受けられないので,一か月~二か月前から受験日を決めなければならない.また試験会場も日本では非常に限られており,地方に住んでいる方は,わざわざ東京や大阪に行かなければならない.

目標スコアはどれくらいなのか?

これは自分の出願する学部による.ある大学は最低スコアを定めているところもあるし,大学によってはGREを受ける必要がない.自分の出願先のHPをまずはチェックしよう.僕の周りの学位留学している方のスコアを聞く限りVerbal,145~150, 数学 165~170 Writing 3.5~4.0 を取っている方が多いように思う.一つの目安にしてほしい.

教材

僕は主にMagooshというオンラインサービスを利用した.半年$100ドルほどかかるが,このサービスの質は非常に高い.まず,圧倒的な問題量をこなすことが出来る.またすべての問題に解説動画がある.自分の間違えた問題なども集計してくれる。さらに問題毎に難易度,目安回答時間が表示されており,自分の習得レベル,時間配分スキルも身に付けることが出来る.しかも模擬テストも2回受験することが出来る.

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半年$100にしては,かなりクオリティが高いオンラインサービスである

また一度プランを購入すると,無料でMagooshの単語張アプリをスマホにインストールすることが出来る.このアプリは単語を頻出順にまとめてくれており,自分が知らなかった単語は集計してくれて,テストも出来る優れものだ.僕は通学時間でこの単語帳の単語を出来るだけ覚えた.もちろん全部覚える必要はないが,1000語位は覚えるようにしたい。

また僕はMagooshに加えBARONSのGRE公式ブックを購入し,これに載っている単語帳リストを丸暗記するよう頑張った.A~Zの順に掲載されており,辞書を丸暗記する非常につまらない作業のように感じられるが,BARONSの単語帳の頻出度の高さは定評があるので,根気強く覚えると良い.

以下簡単に各セクション毎に述べてみる.

Verbal

Verbalセクションは所謂,英語の国語だ.単語の穴埋め問題から,文章を読み設問を選択する形式だ(日本のセンター試験の国語を思い浮かべたらよい).TOEFLの英語よりはるかに難しく,多くの人にとってGREで最も難しいセクションだろう.というのは,この試験はTOEFLとは違い留学生用ではなく,もともとネイティブを対象としたものなので,文章の難易度が非常に高い.また穴埋め問題の単語も,ネイティブが知らない様な単語ばかり出題される.単語は上に述べたMagooshのアプリ,BARONの単語帳,読解力は日ごろから英語の文章を読み身に付けるしか方法はないと思う.

Quantitative(数学)

数学セクションはQuantitativeと呼ばれる.難易度はそれほど高くなく,日本の高等学校1年生レベルの数学が出来れば満点は狙える.ポイントは,数学の問題を英語で理解できるように練習する事,簡単な問題を如何にミスなく素早くこなせるようにする事である.難易度が低いからと言って,油断は禁物だ.このセクションは是非満点狙いで臨もう.

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こんな図形問題が出題されたりする

Academic Writing

残念ながらMagooshにはライディングの採点サービスはない.ネイティブの友人,先生がいる方は添削をお願いしながら練習すると良いだろう.しかし,そういう方が周りにいない方でも,自分で勉強する事は十分に可能だ.

ライティングの点数を取るには,まずは問題形式を分類し,それぞれに使えるテンプレを暗記してしまう事だ.もちろん詳細を議論する基本的な英語能力は必要だが,最低限の言い回しは覚えてしまうと良い.

まずライティングは①Issue Tustkと②Argument Taskの2問出題される.また文章の単語数の指定はないが,最低でも500 wordsは書かないとまずいと聞いた事がある(どれほど正確な情報かは定かではないが..).ただ,文字数が少ないと減点されるのは間違いない様だ.英語のタイピングの練習も必須である.

①Issue Task

Issue TaskはTOEFLでもあるライティングに似ていて,一つのお題が出され,(EX. We learn through direct experience; to accept a theory without experiencing it is to learn nothing at all),自分の立場を表明し,自分の意見を裏付ける議論をするというものだ.ここで重要なポイントは2つ.

①agreeかdisagreeかをはっきり書く事だ.実際の自分の気持ちは「どちらともいえない」であっても,この問題ではどちらかの立場を取る事が要求される.

②嘘でもいいから,自分の議論しやすい立場を取る.例えば上の例で自分の本当の気持ちはagreeであっても,disagreeの方が具体例を思いつきやすく,文章が書きやすいと思うならば,間違いなくdisagreeの立場をとり文章を書き始めるべきだ.
1)イントロ
「肯定」or「否定」
自分の立場を明確にする.
例)I agree that/ I disagree that 〜. This is clearly demonstrated in the way that 〜.

2)本文
断定口調で書く。I think~などは使わない方が良い.また2つ以上の理由を書くと良いとされる.自身の経験の具体例などを出すと説得力が増すだろう.
例)The most obvious example of 〜

3)結論
結論を書く.もう一度イントロで書いた自分の立場を書く.
The above examples clearly demonstrate that~

②Argument Task

Argument Taskでは,まず短い論説文を読まされる事から始まる.そして,読み終わったら文章の中にある論理的欠陥を探し,より説得力のある文章にするにはどうしたらよいか,を書く.リーディング能力とライティング能力が必要とされるタスクだ.これもパターンは決まっているので,覚えてしまうと良い.文章の論理的欠陥の種類も決まっており,主に3つに分類される.

  • 比較類推――「ある状況で通用することは他でも通用する」という思い込み。
  • 統計パターン「小さな集団で通用すること全体(または大きな集団)でも通用する」という思い込み。
  • 因果関係パターン
    2つのことが並行して起こったときに、その2つには因果関係があると思い込むパターン。
    または因果関係が逆だとは考えられない思い込み。

<解法>
文章の筆者が述べたい結論を探す → その結論を導き出している前提,情報を探す
→ 結論と前提の間に思い込みや,論理の飛躍が存在するので,この思い込みや,論理の飛躍を探す → そしてこの論理の飛躍,思い込みを批判しつつ,どのようにしたらこの文章がより説得力の有るものになるかを議論する.
1)イントロ
文章に論理的欠陥がある事を指摘する.
The author of the argument makes many good points, but its logical problems finally make it unconvincing. There are too many assumptions made based on the available evidence.

2)本文
文章を具体的に批判する.
The author assumes that 〜
But that is only one reasonable explanation of the facts. It is also possible that 〜
But there are other possibilities.
Finally, 〜 doesn’t make sense.

3)結論
最後に,どうすれば文章を洗練されることが出来るかを提言する.
In conclusion, 〜. The author could improve the argument by giving more information about 〜

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タイピングスピードが重要となる

最後に一言

GREの点数が取れなくても,出願を諦める必要は全くない.もちろん良い点数を取るに越したことはないが,Admission Processでは,留学生の場合GREはそれほど重要ではないという噂も聞く.この前先生と話していたら,彼は留学生の英語能力の足切りはTOEFLで行い,GREは数学のみを見ると言っていた.毎年Admission Committeeのメンバーは変わるので一概には言えないが,こういう側面もあるという事は知っておいても良いと思う.事実,僕の知り合いでもVerbalが145以下でも,アイビーリーグやパブリックアイビーに受かった友人はいる.

GREに全力で取り掛かり,なるべく良い点数を取る.たとえ上手く行かなくても,一番重要なエッセーに時間をかけるのが良いだろう.以上,僕の持っているGRE情報について述べてきた.ネットで他のサイトからも沢山情報を集めると良いと思う.

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