学位留学準備 ~part2~

前回に続き出願プロセスを記憶が鮮明なうちにまとめておく.今回はGRE,TOEFL,奨学金,コンタクトについて述べる.おそらくこれらの英語の試験が,日本人で学位留学する人が極端に少ない大きな要因だろう.

・GRE

理系の方は数学を満点近くとれば,ライティング,verbalはそれほど考慮されないように思う.実際僕はオファーを頂いた大学は,GREのVerbalの要求スコアは取れていなかった.噂では,留学生に対しては英語能力に関してTOEFLで足切りするので,Vrebalはあまり考慮しないとも聞いたことはある.しかし文系の方は,バランス良く高い点数が求められるのではないかと予想する.

GREは日本人にとって非常に手強い.特にVrebalはTOEFLとは比べならないほどに難しい.受験するには,TOEFLのReadingがある程度簡単に思えるくらいのレベルが必要だろう.しかしGREの点数を取れなかったといって,諦めるのは間違いである.GREの点数は出願プロセスの一つにすぎないということを忘れてはならない.日本の入試感覚だと,スコアがすべてのように感じるが,エッセイと推薦状がよければ十分挽回が可能なのが米国大学院なのである.Vrebal140点ほどしか取れなくても,アイビーリーグ受かった人だっているのだ.

僕の勉強法として,BARRONSの頻出単語リストを覚え,Magooshというオンライン教材でひたすら演習をしていた.(Magooshは個人的にかなりおススメ.練習問題量が多く,プレテストを2回ほど受けられる.)

TOEFL

大学院からの要求スコアが90だとして,自分が100点取ろうが,110点取ろうがあまり意味のないように思う.TOEFLにやたら力を入れる人もいるが,ただの足切り基準だと考えよう.しかし,日本での奨学金取得には,高スコアを持っていると有利になるかもしれない.

TOEFL要求スコア満たしていなくても,合格可能という話もあるが,やはり基準は満たしていないと難しいと思う.勉強法は,同じ教材を何度も繰り返していた.TOEFLは何回も受ければ,テストに慣れて点数が伸びやすい.また試験会場選びは気を遣おう.ETSの試験会場があるので,そこを選ぶとよい. 勉強法についてだが,参考書のリスニングは,CD音声が少し遅いと思ったのでWalkmanで1.5倍速にして聞いていた.勉強のコツは,あれこれ手を出さず一つのものを繰り返しやること.

・奨学金

留学の金銭的問題をクリアするために非常に大切だ.また奨学金をもっているということは,その学生の質を保証し,大学側もRA,TAなどお金を払わすに済むので合格率が飛躍的に上がると言われる.

奨学金についてもこの資料によくまとめられている.奨学金の書類も時間がかかるので,早めに調べたほうがよい.僕からのアドバイスとして,いろんな奨学金に出願することをお勧めする.奨学金はそれぞれ求める人物像が違っており,どの財団が自分を評価してくれるかわからないからだ.

・コンタクト

実は僕はあまりコンタクトをとっていない.コンタクトをとったのは2校のみで,やり取りは1,2回だけであった.しかも,その2校は不合格であった.

僕は修士課程に出願したので,あまりコンタクトは関係なかったように思う.コンタクトが重要になるのはPhDに出願する方ではないだろうか.現在学位留学中の知り合いの方々も概して同じ意見を持っている.

ただコンタクトした時には,無視されないよう,また印象を悪くしないよう以下のことに気を付けて書いた.

・件名で[Prospective Student] Will you accept a new student next year? I am planning to apply to your group with scholarship. というように,メールの趣旨をはっきり明示する.有名な教授は,毎日何百というメールを受け取っていると言われる.これはその大量のメールの中で,自分のメールを目立つようにするためである.

・メールの内容に今までの自分の研究,志望校の興味のある研究を簡潔に書く.僕は研究動画をYou tubeにアップロードし,メールにURLを載せた.

・間違っていても良いので,志望校での研究について提言をする.自分はアイデアを持っていて,あなたの研究室の即戦力になれます!と,アピールをする.(個人的に一番大切なことだと思っている)

・メールにレジュメも添付する.

コンタクトは無視されてなんぼという話も聞くが,以上の事に気を付けていたら,僕はメールを無視されることは一度もなかった.やはり,コンタクト一つするにしても,方法論というものは存在すると思う.

周りの話を聞くと,手紙を送った人もいるようだ.内容がしっかりした手紙を書けば,メールを送るより印象を残せる可能性は高いだろう.手紙を書くときは,最後に自分への連絡先を書くのをお忘れなく.

~最後に~

自分の出願プロセスを振り返ると,準備を始めるのが遅かったと後悔している.奨学金出願にTOEFLのスコアが必要なので,英語関連の試験は最低でも夏までに受け終えていると精神的に楽になるはずだ.また,僕は出願プロセスにおいて周りの人に非常に助けてもらった.特にイリノイ大学のネイティブの友人には本当にお世話になった.

以上,簡単ではあるが学位留学に関して,大雑把に述べてきた.ググれば,ほかにもたくさんの留学準備について述べたHPを見つけることが出来る.できるだけ情報を集めながら準備を進めることを薦める.例えば,船井情報科学振興団の留学レポートには,それぞれの方の留学準備体験記が掲載されており,非常に参考になる.学位留学出願は,決して簡単ではないが,やりがいがあるし,出願プロセスそのものから得られるものも多い.興味のある人は是非トライしてみてほしい.

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